ベスパ Q & A


- ワイヤー・ミッション編 -



ベスパのワイヤーは切れやすいと聞いたのですが。

 確かにメンテナンスされていないベスパのワイヤーは切れやすいと言えるでしょう。ただし、ちゃんとグリスアップされていればそれほど切れるものではありません。また、操作が軽くなるタイプのワイヤーに代えればワイヤー自体の負担も軽くなりますのでほとんど切れなくなります。ワイヤーのセッティングに関しては各ショップのノウハウもありますのでショップの方と良く相談されたほうが良いでしょう。
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ワイヤー類はステンレス製に交換した方がいいのでしょうか。

 一般にはあまり認識されていませんが、同じ太さのワイヤーを比べた場合、スチールとステンレスではスチールのほうが強度があります。ですからただ単にステンレスのワイヤーに代えてもかえって切れやすくなることがあります。ステンレスワイヤーに交換するときは必ずアウターチューブごとそれ用のものに交換するべきです。
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チェンジがもっと軽くならないでしょうか?

 昨年から成川商会よりビンテージシリーズ用に強化ワイヤーが出ました。これに交換するとワイヤーの動きが格段にスムーズになりますので大変乗りやすくなります。女性の方は絶対に交換したほうが良いでしょう。また、できることならグリップの内部もきれいに研磨すればよりスムーズなチェンジが可能になります。
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クラッチワイヤーは自分でも交換できるでしょうか。

 出来ないことはありませんが、出先でのワイヤー切れを心配されているのならワイヤー交換よりもクラッチを使わずに乗る方法を普段から練習しておいたほうが役に立つと思います。チェンジの構造上クラッチを使わなくても回転数さえあわせてやればチェンジすることは可能ですしギアも傷みませんから、発進のときだけ足で勢いを付けてローギアにいれれば後は上手く回転をあわせながらチェンジできます。一度試してみてください。
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ET3ですが3速と4速の間でニュートラルのようになるところがあります。故障でしょうか。

 どうしても各ギアの間に若干のすき間はありますので、ニュートラルではないのにニュートラルの様になるところはあります。ですから故障ではありません。
 ただこれが、2速や3速にちゃんの入れているのにパワーを掛けた瞬間にギアが抜けるという状態であればセレクターが摩耗していますので交換が必要になります。こうなるとギアも一枚か二枚交換することになり工賃もかなりかかるので、特にET3はミッションの扱いに注意しましょう。
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PXです。ワイヤーは切れていないようなのですがチェンジができません。どこがおかしいのでしょう。

 ギアのセレクターのピンが抜けているかレバー自体が折れている可能性があります。フライホイルの下に付いているギアブラケットを外し、ピンが抜けているだけなら打ち込めばそれで済みますしかし折れている場合は交換です。
 また、ギアブラケットのところでワイヤーの先端を爪に引っかけているところから外れてしまっている場合もチェンジが入りにくくなりますのでとりあえず、カバーを外して(プラスドライバー一本で出来る)チェックしてください。
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